2020秋M3レポ

2020秋M3おつかれさまでした! いつもとは違う感じだったけど楽しかったね.

去年の2019秋M3レポ同様,今年もレポート書いていこうと思います.https://www.dozingwhale.net/news/286/

スケジュール

東京在住なので,朝は6時30分に優雅に起きました.遠征勢は大変でしょうなぁハッハッハ.

前日に全ての準備は済ませておいたので,荷物詰め込んだバッグ持って出かけました.今回はDLカード形式で頒布ということもあり,設営用のグッズは全てトートバッグに全部収まったので持ち運びも楽ちんでした.

中央線と山手線に乗られてエンヤコラと会場へ向かう.浜松町あたりから,明らかにM3会場へと向かってるだろう人が増えてきて,ようやくM3が始まるんだなぁと実感します.

東京モノレールに乗っている写真

ここら辺から,西森夢理だと分かってもらえるように上着脱いで「西森夢理Tシャツ」を前面に押し出しておりました.なんも効果なかった気がするけど.半そでなのでとにかく寒かった記憶しかない.

8時半ぐらいには東京流通センターに到着しました.

M3会場前

現場につくと,すでに一般参加サークル参加問わずに人がカオスな状態となっていました.駅前から会場前から人が点在している感じですね.もう気分は完全にM3です.立て看板あるし.

サークル参加の入場時間は9時だったので,寒空の中待っていると狐狗狸さんに遭遇.夜行バス遠征組は朝6時前に八重洲(東京駅あたり)へ放置されるとのことで,大変そうだなぁとほくそ笑んでいました.

M3直前に東方音楽イベントが多すぎるとか,ボーカル録音/Mixテクニックとか,作曲アマ/プロの違いとか,そんなことをつらつらと話していたように思います.やっぱM3ってこれだよこれとなりました.作曲者同士の対話ってなかなか機会がないので,M3ぐらいはマックスで話さないとなという感じです.

時間は9時になり,サークル側は会場入場できるようになったのでそそくさと自スペースへ向かう.会場入口ではM3受付の方が立っていて,リストバンドを見せて入場.

9時ぴったりぐらいに入ったので,会場はがら空きでした.

こういうのが見られるのが早朝到着組の良いところですよねぇ.あんな大きい会場ががら空きな状態ってなかなかお目にかかれない.

自スペースを用意していると,会場内に徐々に人で満たされるのを感じます.こういった現場感を肌で感じるのも乙なもんです.

両隣のサークルの方と挨拶しながらスペース設営.

頭悪そうな虹色のポスター明らかにヤバい.というか今思うとこれ「スペース設営完了」ですね.当日はめちゃめちゃテンパっていたんだと思います.特に設営イメージはなく机の両側が大きく空きましたが,なんとなく持ってきた「DTM完全に理解したTシャツ」でカバーできました.今更思うとTシャツ並べてるサークルって何やねんという感じですが…….

10時前には設営完了したため,少しあいさつ回りに出かけました(敬称略).

西森は自サークル以外に「Vtuberオリ曲コンピ」に参加していて,当日はDLカードをもらいました.西森とVTuberのFigaroさんとのタッグで「潮騒」という曲が入っています.これぞコンピ参加者の特権よ.開場前にサークルへ向かったので,これゲットしたの西森が初では?

回ったスペースが3つと本当に少ないですが,当日はレギュラースペースに1人だったので回れないと思っていて,まったくスペース番号を把握していなかったんですよね.今思えば痛かったです.とりあえず挨拶だけでもしたかった.

早々に挨拶まわりを打ち切り自スペースへ戻り開場待機.

昼(開場)

10時30分になり開場.みんなで開場の喜びとともに拍手.

本M3から「M3オンライン」なるものが開催されており,現地とオンラインどちらも楽しめる仕様となっていたので,この段階で新譜をネット上で販売公開しました.

また,コロナ対策として,下記のように時間帯を3つにわけて入場制限することが決められていました.

  • 10時30分
  • 12時30分
  • 14時30分

規制のない通常時では12時ぐらいまでが人のピークで,そこから緩やかに減少していくという形だったんですが,今回はそれがなかったように思います.その反面,サークルを離れることが出来ない人もいたのではないかなぁと思います.いつ人が来るか分かりませんからね.

そこから色々な方が自スペースを訪れてくれました.今回はメモを取っていなかったので漏れがあるかもしれませんが,一覧(敬称略)を挙げておきます.来てくれてアリガトウ!

※名刺をなくしたのでめっちゃ忘れてる可能性が高い

入場制限のためか,人が来ては波が去っていき,人が来ては……という感じでした.さすがに14時あたりからもう誰も来なくなりましたが.最も人波があったのは12時30分からの第二波だったなぁと思います.これは12時30分に外で待っている人に関するツイート.

途中であまりにも暇な状態が続いたんですが,斜め前にmozellさんのスペースが鎮座していたんですよね.後述なんですが西森はM3初一般参加で買ったのがmozellさんのアルバムなんで,すごい気になっておりました.いてもたってもいられず,売上金をわしづかみにしmozellさんのスペースへ…….

M3ってサークル参加であると同時に一般参加である性質もあるので,こうやってフラっと立ち寄ってアルバム買うのも面白いんですよねぇ.まぁ自スペース放置することになるので,あくまで手の届く範囲になってしまいますが.

14時30分からはhidekazuさんとサークルでだべっておりました.聞いたところ,入場規制のために10時30分~12時30分で入場したのち2時間ほど待機してから再入場したとのこと.ここらへんは課題ですね.

そうこうしているうちに15時30分となり閉場のアナウンス.みんなお疲れさまでしたの拍手.この瞬間も感慨深いものがあるんですよねぇ.この時のために半年前から準備してきたわけで,それが達成されたときのエモさはひとしおです.

M3オンラインには色々な方がコメントしてくれました.本当に感謝!!

サクサクと(hidekazuさんに手伝っていただいて)自スペースの片づけを行い,会場を去りました.これにて西森のM3は終了しました.

その後

特に後日談はないんですが,M3という大規模イベントでコロナ感染の恐れがあるので,速攻で手洗いうがい風呂して,疲れ果ててすぐ寝ました.

やっぱり,感染対策されているとはいえどリスクを背負ってイベント参加しているわけですからね,そこを忘れてはいけないですね.幸いなところ,1週間たったいまでも感染の兆候はないです.感染ビビっておりましたが安心しました.

あとは超DTM速報でおつかれさまツイート出しました.こういう気づかいできるのがね……格を上げるんすわ…….

以上,当日のスケジュールに沿ったM3レポでした!

アルバムレビュー

以下,M3戦利品のレビューに入ります.戦利品一覧は下記(敬称略).

※頂き物はレビュー対象外とします,申し訳ないっす.

画像

GARNET

あさり/saminun氏のピコピコ感強めのインストアルバム.

彼のアルバムは1作目から全部買っているんですが,とにかくメロディが良い.1曲目表題曲の「garnet」から5曲目の「aquamarine」まで連続するメロディが頭を殴ってきます.メロディの裏に隠れがちですが,ダイアトニック外れた半音進行もフワフワした感じで,それを自然にメロディへ絡ませてくるので言いようのないエモさが生まれる.作曲者から見ても不思議な感じです.

作曲って基礎的なところは理論で固められると思うけど,最終的にはセンスがすべてだと思っていて,その点であさり氏はメロのセンスがすごいな~と思っていつも感心してます.良メロが1曲の中で複数現れては消えていくので,どこからひねり出してるんだと気になる.主メロとカウンターメロの塩梅も最高.garnetが特に好き.

今回のアルバムで驚いたのは音色が豊かというか音数が多くなっていることと,今までにない曲風が入っていたこと.2曲目の「crystallizing」はメロで攻める方向からリズムと間で攻める感じになっていて,いつもより新鮮に聞くことが出来ました.

本作品は旧譜なんですが,秋M3用に1曲「little ice fairy」という曲が追加されてました.こちらも「crystallizing」と同系統の新境地に挑戦した曲になっているようです.普段使わなさそうな音色・展開が盛り込まれていて,特にEDM要素が取り込まれている感じです.冒頭の冷えたシンセ音がいいですね.

あさり氏はSoundVoltex公募に複数回受かっているようなアマプロレベルの作曲者なんですけど,あまり知名度がないのが惜しまれるところ.このクオリティであればもっと認知されてもいいのではと思ってます.

最後にSoundVoltexに収録されている曲をのっけておきます.ファンが増えるといいな.

群青劇

中村椋氏のヴィジュアル系ロックアルバム.

全体的に退廃感がすごい.1曲目の「反群像のブルース」ではサイレンで頭をやられ,2曲目の「狂人たち」では縦横無尽にかけまわるシンセに頭をやられ……という形で,群青が頭を侵食してきます.群青というよりはもっと暗い色ですが.

シンセはSynth1使ってるらしいですがどうやってこんなエッジのある音作ってんだ.バカでかいスネアも派手なのに曲にマッチしていて並のセンスじゃないなという感じ.そもそもギターもボーカルも本人ができるというだけで強さがあります.

アーティスト性が非常に強くてメッセージ(?)が伝わってきます.バンドサウンドとは思えないほどジャンルが多様に聞こえるんですが,それでいてアルバムとしての骨子はガチガチに固まっているという感じ.インプットが大量にあって,それを自分風にアウトプットできる能力がすごいんだろうなぁと感心してます.

本アルバムを聞いて強く思ったのは,曲は聞き手側にバックボーンが生まれて初めてハマるものだなぁということ.実は「百鬼夜曲」という前アルバムを買ってはいたんですけど,当時は感想を言うことが出来なかったんですよね.というのも,曲調が自分には異質すぎたから.今年の前半あたりに平沢進をよく聞いていたんですが,そこでバックボーンが形成されたのか今回でハマりました.平沢進好きの人はハマる…はず.

「反群像のブルース」「苺売りの少女」「蒼より黎く」が好きです.「放課後パリサイド」の”潰しちまえこんなPTA”という歌詞も好き.良くも悪くも同人の域を超えた怪作です.

家畜

あいうえおか/江丘あいう氏のオムニバスアルバム.
西森のブースにて委託販売していたものになります.西森も買っちゃった.

純粋に作曲と歌がうますぎる.聞かせポイントが分かってて全般的にキュンとくる.全部が全部良いという感想しか湧いてこない.神は1人に才能を持たせすぎだろと思った.(早口)

曲ごとのジャンルがすごい違って,甘々ジャズ・バラード・ロック(?)・民族調・アニソンOP風とバラバラなものを1人で作り上げています.各曲のクオリティも非常に高く,市販してても何ら不思議はないと思いました.実際プロの方では.知らんけど.

本作品は旧譜なんですが,秋M3用に「Endless∞Sky」というVの方と作った曲が追加されてました.たしかVTuberオリ曲コンピ予定の曲だったような? これがまた良いです.始まりのリバースピアノから入るところから,ピアノアルペジオで終わるところまでSKY成分満載で透き通ってます.ベースが非常に凝っている気がしていて,浮遊感を生み出してる正体ですね.これ一番好き.

今のところネット上では売ってないのが悔やまれる.あとはフルアルバムが聞きたいなぁと思った1作でした.同人シーンが待ち望んでいたものですよこれは.

シトラスガーデン / シトラスガーデン2 / BANBARDS2 / もぜ楽5

mozell氏(&くふ氏)の民族調アルバム.このうち新譜は「シトラス・ガーデン2」ですね.

西森がM3という存在を初めて知って向かったのが2016秋と最近なんですけど,その際に(知り合いを除いて)初めて買ったアルバムがmozellさんのもぜ楽1~4だったと思います.Amazon Prime Musicで無料で聞いてたんですけど,お金を落とそうという謎の使命感(?)で買いました.

西森ごときがレビュー書くのは恐れ多いんですけど,とにかく最高です.民族調のゲーム音楽はやっぱり最高やで……となります.心にグッとくるというか少年時代にやっていたゲームを思い出しますね.

「シトラス・ガーデン2」に限って言えば,まぁ全部最高なんですが,特に「アルカムイネ」が好きです.歯切れのよいリズム,フィールドを感じさせる曲質,流れるようなメロディ…….こんな世界観に没頭したかったんだよな~と思います.次点で「次縹」ですね.

今回アルバム買ってさらに良かったな~と思うのは,共作のくふ氏を知れたことですね.ジャズ+ピコピコという感じで琴線に触れるどころか叩いていくスタイルでした.「セレクトスウィング」がまさにツボです.くふ氏によるmozell氏の曲のRemixが収録されているんですけど,これも最高です.原曲が良い+アレンジも良いという相乗効果を生んでいます.

アルバムを出してくれてありがとう,そう思いました.

その他

スケジュールには上げづらいんですけど,当日のなんとなくの所感をつらつらと上げていきます.

  • やはり参加者が少ない
  • 現地とオンラインを両方管理するのはしんどい
  • オンラインのサークルスペースが現地と違うので分かりづらい
  • ツイートでのお気持ち↓
  • レギュラースペースは絶対に2人以上いたほうがいい

最後に

コロナ禍という状況でしたが,消毒の徹底や入場規制など,様々な工夫でM3を開催していただいた運営に感謝です.今年も非常に楽しかったですね.

普段であれば,M3後はカオス飲み会という50人ぐらい集まる飲み会に参加する予定だったので,今年はそれがないのが悔やまれるところ.人と会えないのは寂しいんだなぁと痛感しました.

また来春も参加します.M3はいいぞ.